当選から早5ヶ月。珍しく雪の舞う永田町。開会した第169通常国会の政府4演説に対する各党代表質問で、23日午後、民主党3人目の質問者として初登壇しました。持ち時間の30分間には、消費者行政の一元化、食料自給率の向上と農業政策、公共事業の方向性と中止・見直し後の現地支援策や地域森林整備の必要性、子育て・介護の安心社会づくり、新・地方分権一括法、地球温暖化対策、障害者差別禁止条約批准に向けての政府の対応と障害者自立支援法の改正案の審議についてなど政府の姿勢を問い、総理と農林水産、厚生労働、国土交通、総務の4大臣に答弁を求めました。(詰め込み過ぎの感もあり、少々反省していますが、、、、。) 野党への答弁だからと覚悟はしていたものの、 「生活者・消費者」の目線からあらゆる制度の見直しを行うと言明した首相の姿勢とは、あまりにもかけ離れた、やる気のない答弁姿勢。私の質問に対する自公からの激しい野次とは対照的に、総理の答弁は小さな声でしかも早口!都合が悪い答弁は、さながら早口言葉のようでした。唯一、総理が気色ばんで反論したのが、地元群馬県に国が建設中の八っ場(やんば)ダム計画に触れたときでしたhttp://www.yamba-net.org/。総理の父、福田赳夫元総理がこのダム計画を推進してきたのは有名な話。福田ダムと揶揄されていると水を向けると、”生まれて初めて聞いた。どこからそういうような言葉をみつけてきたのか。余り造語はなさらぬようにしていただきたい”と、そっぽを向かれたのには正直いって驚きました。翌日の新聞にも、この部分は意外だったとみえ、各紙が伝えています。総理大臣を4人も輩出しながら、地元のダム計画が未だ完成を見ないことの不思議。時間が経過するなかで、利水・治水の緊急性も必要性も失われ、計画の延長で建設費ばかりが膨らんでいきます。疲弊した住民が現地での生活再建を諦めて他所へ転居するのを待っているかのように、約束を果たさない役所の横暴。誰の目にも透けて見える政・官・業癒着の構造です。歴代の総理も大臣も、お役人が書くままの答弁を読むだけ、繰り返すだけで、その意味を検証してはこなかったのでしょう。何としても、あらゆる分野に蔓延っているこの”鉄のトライアングル”を打ち砕くことが重要、そのためには政権交代!と、思いを新たにした初質問でした。
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