廃棄された食品の横流し事件で、食の安全確保が不十分である事が明確になりました。
2003年にBSE問題から牛肉トレサビリティ法、2008年に「事故米不正転売事件」(工業用汚染米を食用に転売)が起きた際には、米トレサビリティ法が制定されました。
トレサ法とは、 食品の安全を確保するために ,栽培や飼育から加工・製造・流通などの過程を明確にする制度です。参議院議員だった時、中国の毒物混入餃子事件をきっかけに、食品全般を網羅した「食品トレサビリティ法」が必要性であるとして、党・食の安心・安全ワーキングチームの事務局長を担い法案づくりを行いました。
今回の事件の発覚は、販売されている店舗で偶然に関連従業員が見て通報したとの事です。監視体制の機能不全と違法販売が氷山の一角であった事も次々に明らかになっています。廃棄対象食品や自主回収食品の処分を透明にする事が必要です。
食品トレサ法の制定、輸入食品を含む食品の安全監視体制強化、など食の安全政策は、まだまだ不十分です。