経済のグローバリゼーションが浸透して、貧困と格差は世界規模で拡大しています。しかしそうした中でも、利潤を追求する強力な市場経済に与しない、多彩な営みが各国の地域や市民レベルで模索され、実践されています。
働く人、農業者、消費者などや協同組合、地域の自助組織による福祉や医療、地域通貨、NGO/NPO、フェアトレード、市民ファンド、マイクロクレジット等々──私たちの身近にも存在する、これらの草の根の経済活動の総体が「連帯経済」です。
2007年10月フィリピン・マニラで開かれた「アジア連帯経済フォーラム」には、アジア各国から多数の市民・団体が参加し、多様な経験交流の場がつくられました。そして今年、第2回目のアジア連帯経済フォーラムが東京で開催されました。
ボランタリー経済や地域経済を広げていく市民の取り組みは、市民社会を豊かに強くしていきます。こうしたフォーラムに参加することで励まし合い、智恵を出し合い、未来への希望が湧き出てきます。2011年にはインドでの開催も決まっています。大変楽しみです。