臨時国会が開会したのは先月10日。実に46日目にしてやっと、参議院の厚生労働委員会で質疑が始まりました。福田新内閣が誕生し、23日の舛添厚生労働大臣の所信に対する一般質疑ですが、民主党は75分の持ち時間を家西議員が薬害肝炎、蓮舫議員が年金問題を追及しました。
自らも当事者として抗血友病血液製剤問題に取り組んでこられた家西議員の迫力は格別です。最近になって、厚生労働省の地下倉庫からも突然?見つかった418名のリストは、薬害肝炎を発症した患者の特定につながるまさに”命のリスト”です。傍聴席には訴訟原告の皆さんの姿もあり、舛添大臣の答弁にも真剣さが感じられましたが、厚生労働省のお役人の答弁は逃げの一手。本当に情けない、そして、腹立たしい無責任ぶりでした。
民主党の「次の内閣」、ネクスト年金担当副大臣である蓮舫議員は、宙に浮いた年金記録問題をとりあげ、プログラムミスと思われる”まるめられた生年月日”問題を鋭く追及。質疑後は、民主党が提出した「年金保険料流用禁止法案」の趣旨説明に立ち、「保険料は給付以外に一切使わないことを国権の最高機関である国会が国民の皆様に約束することが求められている」と訴え、公的年金制度への信頼回復、持続可能な制度の再構築を図るための賛同を求めました。
次回委員会での質疑を求めていますが、自公の抵抗で次回の委員会日程も今日のところは確定できず。まさしく、国会は”(政治)駆け引きの場”と、実感しました。