戦後70年の憲法記念日をこんな危機的な状況で迎えるとは、とても想像できませんでした。憲法は国民を守る前提であり最後の砦ですが、普段は空気のようにその存在自体を意識せずともすむことが理想だと思ってきました。
しかし実際は、憲法が保障する国民の権利は実現されているとは言えず、曲解や無視が横行し、司法までもが国民軽視のように思えます。憲法の描く国とはかけ離れた現実には落胆ばかりですが、主権者としては憲法の理想を求め続けるしかありません。いつの間にか酸欠状態に陥り、無気力や判断不能になっている気がしてなりません。 安倍政権の下では、戦争放棄を誓い平和国家日本を築いてきた憲法も今や仮死状態。一日も早く蘇生させなければなりません。 自民党の憲法草案にはあの憲法前文は見当たらず、世界に発信してきた不戦の志は消滅しています。全面的かつ本質的な変更が目指されています。立憲主義に立たず、国会の議論なく閣議決定で憲法解釈を変える安倍総理はまさしく民主主義の破壊者です。憲法はお守りではなく、安倍総理のような権力を乱用する為政者を縛る縄であったはずです。
総理の訪米パフォーマンスを深刻に受け止め、一日も早い退陣を求めます。そして、戦争・原発・貧困・差別を許さない、世代を超えた広範な連帯を行動する仲間を増やしたいと思います。早ければ来年の参議院選挙からは、18、19歳の240万人が新たな有権者になります。戦争・原発・貧困・差別を許さない、世代を超えた広範な連帯を作るために活動します。