愛媛県西予市・無茶々園訪問

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農薬の使用を控えた山から流れる水が豊かな海をつくる。無茶々園ではエコロジカルな真珠づくりも。

農薬の使用を控えた山から流れる水が豊かな海をつくる。無茶々園ではエコロジカルな真珠づくりも。

先週末、かんきつ類の有機無農薬栽培の雄 ”無茶々園“(愛媛県西予市)が福祉事業に乗り出すと聞いて訪問させていただきました。

1974年に4人の若手後継者によって伊予柑の無農薬実験農園から始まった無茶々園は、現在は生産者会員142人、耕作面積110haの「地域協同組合無茶々園」として、F(食料)、E(エネルギー)、C(福祉・ケア)、W(雇用・労働)の自給による自立したまちづくりを進めています。明浜町狩浜の急斜面に切り拓かれた段々畑には30種にも及ぶかんきつ類が栽培されています。有機農業でエコロジカルな町づくりを実践している運動体・無茶々園。新規就農生産者を寄宿してもらいながら育てている直営農場も見せて頂きました。

高齢化率が44%を越えた2009年以来、4400人の町で130人のヘルパー養成を実現し、昨年、新会社百笑一輝を設立してデイサービスセンターと有料老人ホーム「めぐみの里」を開設。近々に2つ目の施設も開所予定です。ご案内下さった代表の大津さんは、「高齢化の問題はあと10年で政策転換が必要なので、施設づくりも対処療法でなく将来必要な施設を考えながら建設している」と仰っていました。地域の高齢者のケアと雇用創出、低コストな運営はまさに無茶々園方式。他地域や都市での展開の可能性を探ってみたいと思います。

一人一人の参加・提案を大切にした「21世紀型運命共同体」を目指すまちづくりへの取り組みに、大共感すると共に、改めて日本の農業、地域づくり、働くという事、など、命と生活を起点にした政策づくりに意欲が湧きます。