石原都政10年の検証

CIMG1269「生活社」(株)から「東京白書Ⅲ・石原都政10年の検証」が出版されました。東京自治研究センターの編集による本書は、良くも悪くも強烈な個性でこの10年都政に君臨してきた石原知事の都政運営への客観的な政策分析と総括の試みです。(さすが、須田春海さんの企画!) 都議会議員時代、私は鈴木、青島、石原都知事と三人三様の都政運営をまのあたりにしてきました。特に、石原知事初当選の’99年から6年間、子どもや女性施策、八ッ場ダム問題などで激しく対峙してきたこともあり、大変興味深いものがあります。たとえば、青島知事時代に策定が方針化されていた「子どもの権利条例」が、前時代的な父権論者の知事の提唱する「心の東京革命」によって取りやめられた事は、都政の汚点ともいえるものです。虐待、引きこもり、不登校、等々子どもたちを取り巻く様々な問題を、子どもの立場にたって解決していくための理念である「子どもの権利」について基本的な理解もない知事のもとで、子どもの権利条約20年の節目の今年、東京の子ども政策はどう評価できるのか。女性や障がい者、外国人など、都政の人権施策も、この10年フリーズしたままです。国政で政権交代が実現し、地方主権 がこの国のかたちを変えていく端緒となる今、東京は石原知事退場後の都政再生をしっかりとした政策評価のもとに構想する時期にさしかかりました。