介護の社会化の理念のもと導入された介護保険制度。しかし今や、介護予防の導入によるサービスの切り下げ・介護ベットや電動車椅子などの福祉用具の貸しはがし・受け皿がないまま療養病床から退院を迫られる要介護者の増加・介護現場では介護職員の人手不足の深刻化など、危機的な状況です。民主党では、介護保険制度の抜本的改正にむけて、現状把握と問題点について様々な団体の方からヒアリングを行っています。昨日は、横浜市介護支援専門員連絡協議会とNPO法人市民シンクタンクひと・まち社からお話をうかがいました。ケアマネジャーへの調査とサービス利用者への調査結果からの提案はどちらも説得力がありました。家族との同居を理由にサービス提供が受けられない事例や、主治医意見書提出遅れで認定が出ない事例など、問題は山積みです。私は介護保険制度改正案を作成するチームに所属しています。介護の社会化が後退しないように、誰もが必要なサービスを安心して受けられるようにするために当事者の意見を受け止めていきたいと思います。
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