「ドイツの戦後補償」を学ぶ旅

CIMG1912参院選の後片付けもソコソコに、ベルリンにドイツの戦後補償を学びに行ってきました。一般的な戦争犯罪だけでなく、ナチスによるユダヤ人虐殺・ホロコーストという「人道に対する罪」を背負ってのドイツの戦後処理は、分割占領から東西分断という事情も加わって、同じ敗戦国とはいえ単純な比較はできませんが、比べものにならないのは“過去と向き合う真摯な姿勢”であり、ドイツ国民があの戦争から学んだものの大きさだと実感しました。ヴァイツゼッカー大統領の言葉を借りれば「罪の有無や老幼を問わず、われわれ全員が過去を引き受けなければならないこと」「過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目となる」ことの自覚だと思います。

翻って日本では、自民党政権はアジア諸国への侵略の歴史を認めず、植民地支配に対しての謝罪もないまま、サンフランシスコ平和条約とその他の二国間条約で補償問題はすでに解決済みであるとしてきました。アメリカのアジア戦略に組み込まれた日本の主権回復は、再軍備と基地提供を引き換えに戦争賠償を免除される道でもありました。敗戦から半世紀以上経った今も中国や韓国との間で歴史認識をめぐるトラブルを抱えていること自体が国益に反することになっているのではないでしょうか。

参院選の予想を超える大敗で菅直人政権の前途は多難です。信頼と期待に応える唯一の道は、めざすべき国のかたちを示して自民党政権ではできなかったことを一歩ずつ着実に実現していくことだと思います。折しも今年は、韓国併合100年、第二次世界大戦の敗戦から65年の夏を迎えます。過去と向きあい、アジアの新たな連帯の時代を切り拓く総理の言葉を期待しています。

写真は、KZラーフェンスブリュック強制収容所(上)CIMG2169ポツダム・ヒロシマ広場の碑に刻まれている文字(左)