参議院のあり方を考える

参議院のあり方を考える会に参加しています。昨日は第1回目の勉強会でした。講師にお招きしたのは駿河台大学長の成田憲彦先生で細川内閣の時補佐官もされていました。

参議院像の「コペルニクス的転回」として、伝統的な「衆議院に対し抑制と補完の機能、良識の府、理性の府」という考え方を脱却する必要がある。参議院は憲法第43条第1項「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する」にあるように、衆参いずれも国民代表であり、一方が国民代表の議院、他方がその抑制・均衡・補完の院ではない。衆参の意思の調整手続きが必要であり、国会法の改正で対応は可能である。ねじれは衆参の関係と政党過程にも存在している。両議院をともに拘束するのは、政党綱領と政党の政策プログラムであり、その枠内での審議過程における対応は、衆議院議員団と参議院議員団の自治である。

という講義に改めて「参議院議員としての存在と立場」について深く考えさせられました。勉強会は毎週開催され、様々な角度から参議院のあり方について学習、議論していきます。成田憲彦先生の論文は論座6月号に「自民党型立法システムの崩壊ー世界標準の議会の仕組みを導入しよう」と題して掲載されています。是非おおぜいの方に読んでいただき一緒に考えていきたいです。

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