久しぶりに多摩川クリーン&ウォッチングに参加しました。
多摩川中流部の水質改善をめざして、市民と上下水道を職場とする労組が取り組んで来た河原清掃と観察、学習会のコラボ企画です。
今年で22回目、私も都議会議員時代から取り組んできた「多摩川を飲める水にする会」の活動の一環です。これまで多摩川の上流から下流まで、様々な場所でゴミ拾いを行ない、水質検査や、浄水場や水再生センターの見学会なと、その場所の課題を学んできました。
今回は飲料用水源とは直接の関係はありませんが、多摩川河口の汽水域の干潟の自然観察がメインの企画でした。
羽田空港にほど近い川崎の大師橋の下に集合し、干潮時を見計らってまずは自然観察。各自、恐る恐る干潟に入り、しゃがみ込むや、ヤマトシジミ、オサガニ、ヨシハラガニ、ちょっと大きなモズクガニなどを捉えだし、あっという間に皆童心にかえりました。
今年も120万尾の鮎の稚魚が遡上した多摩川は、2001年度末には中流域でも環境基準のB類型(BOD3mg/l)を達成、指定替えされています。水道水を作る基準はクリアしていますが、流量の八割が処理水という現状からは上水としての活用の具体化は示されていません。
水質が改善され河口のヤマトシジミも増えているとのこと。大粒のシジミも簡単に採れ 、近隣の方々もバケツやビニール袋を片手に、干潟に繰り出していました。予定されていた元海苔漁師さんのお話しは、残念ながらキャンセルとなりましたが、格段にきれいになっている多摩川を体感しました。
釣りにくる人も多く、みな一様に心配しているのが、放射能の影響です。残念ながら川の魚類についての放射能調査は行なわれていません…。貴重な自己水源である多摩川の生物の状況を東京都は積極的に把握に務めるべきではないでしょうか。