放射能汚染茶の記憶

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遊説ポイントで、時々 お茶の缶をお見せしながら、私が脱原発の活動を始めたチェルノブイ原発事故当時の事を話しています。

このお茶缶について紹介して下さっている文章を下記に載せました。

 ここには25年前に三重県で収穫されたお茶が入っています。19864月のチェルノブイリ原発事故の死の灰によって汚染されたお茶です。私はこのお茶 をずっと持っていました。そろそろセシウム137も半分になった頃です。今この缶詰を見ながらため息をついています。この缶詰の裏に書かれているメッセー ジを載せますのでご覧ください。
》》放射能汚染茶の共同保管に参加してください
 この缶の中に入っているお茶は、生活クラブ生活協同組合が共同購入していた、三重県の86年産のお茶で、86426日にソ連で起きたチェルノブイリ 原子力発電所の爆発事故によって、放射能に汚染されたものです。死の灰は、風に乗って8000キロも離れた日本までやってきたのです。検査の結果、高いも のは1キログラム当たり227ベクレルの汚染がありました。この汚染は、三重県ばかりでなく、日本全国に同様な汚染をもたらしたのです。しかし国の基準 370ベクレルに対して不安を感じた、生活クラブ生協は、国の基準の10分の1を自主基準として、37ベクレル以上の汚染のものについては取り扱いを中止 しました。それはお茶に限らず、輸入されたイタリア産のスパゲッティやギリシャのローレルの葉などに及びました。
 私たちは原発があまりにも大きな危険を持っていることを訴えるために、また私たち自身が反原発の思いを持ち続けるために、このお茶を何年かのちに再び検 査をして、放射能汚染が後世に永く影響をもたらすことを実証していきたいと思っています。ぜひ放射能汚染茶の共同保管にご協力下さい。上のグラフ(後で掲 載)は、このお茶の放射能汚染の測定結果のグラフです。測定は、市民の共同出資で運営されている『放射能汚染食品測定室』に依頼しました。セシウム137 とセシウム134との合計の汚染値は、1kg当たり81ベクレルでした。(測定日19871125日)放射能は年月が経つうちに減少しますがセシウム 137の半減期は30年(西暦2016年ごろ)セシウム134の半減期は2年です。No.809
放射能汚染茶を共同保管する会:生活クラブ生協世田谷センター、東京生活者ネットワーク《《

 この運動、生協が37ベクレルの基準を設けて消費者の安全安心を目指すと共に、汚染したお茶を生産者から買い取ることで生産者を支えるという意味もあったと思います。

by トム・ティット・トット

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