私たちはどこに立っているのか?

41jwpMjxi3L[1]市民自治講座・慶応大学教授井出英策さんの「税制・財政と公共サービス」を受講しました。

北欧諸国では、特定の層だけでなく、すべての層を受益者とする「普遍主義」が政治的な合意に繋がっていますが、日本は受益者を特定する「選別主義」で、様々な利益が階層や集団で異なります。選別主義は、自分の利益が削られる前にムダ遣いを追及し、誰かの利益を先に削る事を主張する傾向が、ありがちで納税の基礎にある「信頼」を損なう一因になっているそうです。

普遍主義の政治的合理性は、あらゆる住民が受益者となりので財源の奪い合いがなく、中間層と低所得者層との同盟が可能となる。裁量の余地が少なく、汚職も不正受給も起きにくく、信頼社会の基礎を作るという説得力ある講義でした。受益と負担の普遍主義化で人間を等しくあつかい事後の格差を是正する新しい財政システムの必要性に納得です。 岩波新書「日本財政 転換の指針」おすすめです。是非ご一読を。