NPO法人「市民福祉団体全国協議会」主催・トップマネジメントセミナー「介護保険制度の見直しに向けて!〜国民的な運動展開への役割を担おう〜」のパネルディスカッションにパネリストとして参加しました。市民協専務理事の田中尚輝さんのコーディネイトで冒頭日本女子大学名誉教授の高木郁郎さんから、市民団体が舛添大臣に提出した要望書の内容について、緊急要望として訪問介護員の介護報酬を大幅アップ、数年後の法改正では①在宅介護事業者やその職員は社会資本であり、安定した経営が成り立つ仕組みをつくる②介護職が魅力ある専門職であるとする社会意識をつくる③利用者への情報公開・提供に加えて利用しやすい制度や運用をすすめる④地域支援事業については一般財源での実施を検討し、居宅支援事業についても一般財源の導入を検討する ことが報告されました。
私は民主党が緊急措置として、提出した「介護労働者の人材確保に関する特別措置法案」の説明と今後の課題についてお話ししました。東京山の手まごこころサービスの小西伸彦さん、市民協の島津禮子さんが介護現場での切実で具体的な問題を提起し、会場からも質問や意見がくさん出されて、最初の理念がずたずたになっている介護保険制度改正への活動が必要であることが共有されました。
同じ質のサービスが医療と介護で何故単価が違うのか、制度改正で制度の中で行き来する利用者の戸惑い、介護難民の存在、離職率の高さ、人材不足などで現場は悲鳴をあげています。介護保険制度の改正にむけて利用者とサービス提供者と一緒に福祉社会のビジョンをつくりあげていきたいと思います。
*写真はパネラーの皆さんと基調講演の金子勝さん(慶応義塾大学教授)