7月14日(土)「小田実文学と市民運動を語り考える会」などでつくる実行委員会の主催で、「小田実生誕80周年、没後5年シンポジウム・小田実のデモクラシーと希望」が開催されました。
東日本大震災で被災された方々に、生活再建の支援金が渡されました。この根拠となっているものが「被災者生活再建支援法」です。小田さんといえば、ベトナム反戦、「なんでも見てやろう」を思い浮かべますが、小田さんは、阪神大震災の被災当事者として、道路や建物の復興には支援があっても、被災者の生活再建を支援する制度がないことに憤り、市民の生活を守ることこそが国の役割であると、「被災者生活再建支援法」の制定に尽力されました。
この法案は市民立法としてうまれ、超党派の議員立法として制定されました。私も、都議会議員時代にこの運動に参加し、参議院議員になった直後に、支援額の増額や定めのない使途等の改正が可決した時は感動しました。
シンポジウムでは、小田さんの「『小さな人間』の力(デモス・クラトス―民衆の力)が『大きな人間』の過ちを正す」ということばに焦点を当て、民衆の力で3.11後を切り開く道を探求する集いとなりました。
懇親会には、菅直人前総理も駆けつけられました。