ローカルから切り拓く「政治」

 大型連休の初日(29日)、久しぶりに古巣の生活者ネットワークの遊説に参加しました。夏の都議会議員選挙には、民主党は5人のネット公認候補予定者の推薦を決定しています。この日一緒にマイクを握ったのは、杉並ネットの坪井まりさん。普通の人の見えないところで軍需産業や地上げに加担してきた大銀行のありかたに疑問をもち、「自分のお金は見えるところに使おう」と呼びかけて、NPOバンクを運営してきた女性です。 必要な機能、今、世の中にない機能なら自分たちで作り出す!のが、生活者ネットワークの行動理念です。

国政政党でもやっと世襲議員の問題が表立って議論されるようになってきましたが、「地盤・看板・かばん」を持たない女性たちが、地方議会へ仲間を送り出そうと始まった生活者ネットワークは発足当初から、最長12年・3期までで議員を交代するルールを定めています。議員を職業化・特権化せず、世代交代を進めることで参加の層を広げ、市民政治が広がるからです。

 家に帰ってゆっくり新聞を読んだら、劇作家の平田オリザさんがこんな風に書いていました。

「大胆に地方分権をし、市議会や知事レベルは、2期、3期程度で任期の制限を設けて、いまの小ボスの集まりのような地方議会と、その積み上げの上での国会という構図全体を変えるべきなのだろう。任期の制限とともに、議会は夕方からの開催にして、普通の生活者が、マンションの管理組合のように輪番で議員になれるシステムをつくる。こうして、政治家という役割を交代できちんと演じ合う習慣を、時間をかけてつくっていく以外、日本によりましな民主主義が育つ可能性は少ないように思う。」(4月29日の朝日新聞オピニオン)

この平田さんの主張に、私も初心に返る思いで胸がいっぱいになりました。しっかりと志をもって歩まねばと思います。

生活者ネットワークの仲間たちよ、ともに、がんばろう!!

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