知人の前田和男さんが尾辻かな子さんと翻訳出版した「タンタンタンゴはパパふたり」が4月30日の日本経済新聞夕刊書評欄で★★★★★(五つ星)になっていたので早速読んでみました。
ニューヨークのセントラルパークにある動物園で実際にあったペンギンの話しをもとに描いてあります。オスのカップルが他のカップルが育てられなかった卵をあたため雛が誕生し家族になるお話は感動的です。決してかえることのない石のたまごをあたためる切なさと、ついに赤ちゃんペンギンが生まれる瞬間などかわいい絵とともに、あたたかな気持ちになります。同性愛も自然なことなんだと素直に思えます。
アメリカの図書館協会で2年連続最も批判の多かった本となっていることはびっくりです。アメリカの反対派の言い分は「同性愛を容認する姿勢を、幼い子どもに植え付けるべきではない」ということで、図書館に撤去要請しているとのことです。
私は自然や家族の多様性を感じて考える絵本として大切にしたいです。