第196回国会 2018(H30)年3月28日「内閣委員会」大臣所信に対する質疑

【福井大臣の大臣としての資質について】
▼大河原まさこ
世界中で#Metoo(ハッシュタグ・ミー・トゥー)という運動が今盛り上がってきております。性的な嫌がらせ、被害を受けた方たち、セクハラや性被害の告発が相次いでいる。しかも、その対象になっている方々は、これまで地位も身分もあり、大変、政府や社会的な要職についている方たちが、その加害者として告発をされていますが、この#Metoo運動、御存じでしょうか。
△福井国務大臣
もちろん存じております。

▼大河原まさこ
先日、3月22日に、福井照大臣に#Metooというタイトルがついた週刊誌が発売されております。ごらんになりましたでしょうか。
△福井国務大臣
はい。見させていただきました。

▼大河原まさこ
週刊誌の記事に対する御感想?また、内容は真実か?
△福井国務大臣
報道は存じておりますけれども、全く真実ではございません。記憶にございませんし、大変、私自身としてはエンバラストな感じでございます。

▼大河原まさこ
大臣の女性へのハラスメント記事がたくさんの週刊誌沙汰になっている。
女性へのハラスメント記事が多くて、この#Metooも、女性の人権にかかわる問題で、大臣という地位も権力もある方の行為が、いろいろな方たちに傷をつけている。これが現実なわけです。私は週刊誌の中身を一々読み上げたりはいたしませんけれども、まず、大臣は、セクハラということについてどのような認識をお持ちでしょうか。
△福井国務大臣
もう一度整理させていただきますと、御指摘のような報道は承知をしております。今回の報道につきましての記憶がございませんし、私自身、エンバラストな感じです。しかし、過去に私の言動で不快な思いをされた方や御迷惑をおかけした方がいるとすれば、衷心よりおわびを申し上げたいと思っております。

▼大河原まさこ
セクハラの定義と大臣の御認識は?
△福井国務大臣
定義、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、それぞれ、受け取る側の、受け取ってくださる人の人格あるいは心の中の問題だ認識をいる。

▼大河原まさこ
人にタッチをする、さわられたくない場所にタッチする、もうこれ自体は、ハラスメントであり、犯罪行為にまでなる。そのような自覚はありますか?
△福井国務大臣
タッチをするだけで相手の方が不快な思いをすれば、それはハラスメントになるというふうに認識をしております。

▼大河原まさこ
週刊誌に書いてあることについて反論はしないのか?
△福井国務大臣
その報道が私自身の名誉毀損であることに対して行動かということですが、今回は、大臣に就任をさせていただきました関係で、今は職務に専念したい。
報道につきましては、全く私自身の記憶にはございません。

▼大河原まさこ
記憶にないということはですね、お酒飲んで記憶にありません、そういう意味ですか。
確かに、大臣がさまざま起こされてきていることは、お酒を飲んだ席でのこともあります。でも、それ自体が、もう多くの人は、世の中の人は、それはセクハラだ、そういうふうになっているんですが、御自分でセクハラだということをやはりお認めにならないと、上に立つ方としては資質は不十分だと思いますけれども、いかがでしょうか。
△福井国務大臣
先生御指摘の点はよくわかりますけれども、私自身、報道は真実ではないということ、そして、もちろん記憶にもないということをもう一度念を押させていただきます。
おっしゃるように、国民の信頼がなければ政治もできません、行政もできませんので、今この立場で全ての皆さんに、もし過去に私の言動も含めて、言葉も含めて、不快な思いをされた方や御迷惑をおかけした方がいるとすれば、衷心よりおわびを申し上げたい。
その上で、先生の今の御注意、しっかりと胸にとどめ、御注意を拳々服膺させていただき、緊張感を持って職務に専念させていただければというふうに存じている次第でございます。

▼大河原まさこ
どう真実でないのか。「記憶にない」は、言いわけとしてはわかりますけれども、記憶にない、思い出せない、どのお話が真実ではないのかわからない。例えば、酒席でいろいろな方たちに、女性職員、講師の方、いろいろな方たちに御迷惑をかけているというのが週刊誌の中身です。このコピーを資料に出すのは、私は恥ずかしくてできません。ハラスメントをしているという自覚があるのかないの。
大臣は今、大臣の職務に専念するとおっしゃったけれども、実際にこれまで被害に遭われた方たちは、自分の職務に専念できない、不安感や屈辱感や、様々なことが起こってきている。もう一度お答えいください。
△福井国務大臣
先ほどから申し上げております、ちょっと繰り返しになりますけれども、もう一回、かなり詳細に記憶をたどっても真実ではないということで、真実ではないと最初は申し上げたところでございます。
過去に私の言動、言葉で、あるいは行動で不快な思いをされた方や御迷惑をおかけした方がいるとすれば、衷心よりおわびを申し上げたいというふうに思いますし、私は職務に専念をさせていただければということにつきましては、今、内閣府の職員の尊厳を守るという意味でも、その職員の仕事の尊厳を守るという意味でも、職務に専念をさせていただければというふうに思っております。

▼大河原まさこ
これは古くて新しい問題だと思います。女性の人権、力の弱い人に対する暴力行為とか示威行為というものが、やはり泣き寝入りでこれまでは済まされてきた。大臣がいろいろなことを書かれていることも、詳細を私が申し上げないのは、その被害に遭われた方たちがもう一度被害に遭う、嫌な思いを思い出す、そしていろいろなことが起こってきます。そのことをもって、資料も出しませんし、特定の事柄を挙げてどうですかというふうに伺っているわけでもないんです。
ですから、そのことをもってしても、福井大臣がやらなければならないことははっきりしています。二度とやらないことはもちろんですけれども、今、福井#Metoo で誰かがこうした大臣のこれまでの行動、行為を集め始めたら、たくさんの方たちが名乗りを上げてくるかもしれない。そうしたときに、これまでの御自分の人生ですよね、この対応の仕方いかんによって、大臣がこれからなさろうとしていることが全く逆方向に向いてきます。
どうでしょう。ハラスメント、特にセクハラ、パワハラ、こうしたものに対して、大臣はこれまで、例えば研修を受けたことがあるとか、あるいは、そのことをもって多くの方々とお話をされたことがある、じかに被害を訴えてきた方たちと真摯に向き合ってきたか。その点ではいかがでしょうか。
△福井国務大臣
全人格、全人生をかけての答弁をしなさいというふうに受けとめさせていただきました。
私自身は、WAW!、ワールド・アセンブリー・フォー・ウイメンのブランチあるいはその会議に参加させていただいて、いろいろ御発言をさせていただきましたのと、それから、防災とジェンダーというテーマでも取り組ませていただいております。それが、全人格的、全人生的活動でございます。
先ほどおっしゃいましたように、今までの言動において不快な思いをされた方、御迷惑をおかけした方がいらっしゃれば、本当に衷心よりおわびを申し上げたいと思いますし、今後ともそのような不快な思いをされないように心していきたいというふうに思いますし、今は職務に専念をして信頼性を高めるということだというふうに感じております。

▼大河原まさこ
防災とジェンダーのことをおっしゃいました。まさに、あの東日本大震災・阪神・淡路大震災の後に女性たちが受けてきた性被害というものは大変なものです。そうしたことにしっかりと対策を打ち、きめ細やかな支援が重要であり、防災に非常に熱心に取り組んでおられる福井大臣の大きな使命だろうと思います。そこの軸が曲がっていたら、それは絶対に信頼されません。
膨大なこの資料を、私は余り気が進みませんでしたが、読みました。もう一つ、看過できないことがあります。
大臣は建設省の御出身で、災害大国日本の防災に備える国土強靱化計画、また南海トラフに対する法案つくりなどの対応も熱心であった。 でも、こうした中で、建設会社の談合事件が起こりました。2013年に、高知県で、四国の整備本部が、公取の摘発を受けて、官製談合ということで処分が行われました。どんな処分だったか覚えていらっしゃいますか。
△橋本政府参考人
今先生御指摘の事案は、高知県と建設業者と国交省の現場におきまして官製談合が認定されて、それぞれの処分を受けたという案件でございます。
▼大河原まさこ
このときは、三十七社が指名停止を受けまして、特にその中の三社が営業停止ということになっています。
そのときに福井大臣が、そうした方たちへの支援というか、そういうものを買って出ていらっしゃるというふうに読める記事を見つけたんですね。そして、大臣の持論が、談合は必要だ、そういうふうに書いてあったんですが、談合は必要だというのは大臣の持論なんでしょうか。
△福井国務大臣
談合が必要だとは心の底から思ったこともありませんし、ちょっとその記事の中身がわかりませんけれども、もう一度整理をさせていただきますと、官製談合が認定されたということで、私は国交省の現場の所長、つまり発注者の側にもおりましたので、その発注者の方でアキューズされる方、そして、話し合った、談合したという方の建設業者の側、それぞれについて所要の、事後の心のケアをするのが私の役目だと思って事に当たった次第でございますけれども、いずれにしても、談合にはもちろん私は関与しておりませんし、談合が必要、善であるというふうに思ったことはございません。

▼大河原まさこ
もちろん、こんなことに関与していただいては困るわけなんです。「談合は必要だ、どうしても必要だ、絶対に必要だ」というのがこの集めた記事の中には大臣の持論として書いてあったので、この点は今後ともしっかりと監視、チェックをさせていただこうというふうに思っております。

【食の安全と未然防止という考え方について】
▼大河原まさこ
内閣委員会で、大臣の所管として食の安全問題があります。
私は、食の安全問題も、人権問題だと思っています。食の安全を守っていくためには、未然防止という考え方が必要だと思います。食の問題にかかわらせて言えば、疑わしいものは食べない、使わない、これが私は食の安全を守っていく上でも第一だろうと思います。そして、世論調査でも食の安全への関心は高いわけですけれども、大臣として未然防止の考え方はどのように認識されているでしょうか。

△福井国務大臣
我が国の食品安全を守る体制につきましては、食品安全基本法に基づきまして、食品の安全性の確保に関するあらゆる措置は、国民の健康の保護が最も重要であるという基本的認識のもと講じなければならないという基本理念のもと構成されているわけでございます。
具体的には、食品の安全を確保する国際的な考え方であるリスクアナリシスという考え方に基づきまして、内閣府食品安全委員会が食品の摂取が人の健康に及ぼす影響について科学的に評価するリスク評価を行い、その結果に基づいて、厚生労働省、農林水産省等が基準の設定や規則等のリスク管理を行い、さらに、その全過程で、消費者庁の総合調整のもと、消費者、事業者、行政機関等の関係者が情報と意見を交換するというリスクコミュニケーションを行っているところでございます。
こうした体制を通じて、食品の安全性の確保に必要な措置を、国民の意見等に十分配慮しつつ、科学的知見に基づいて講じ、食品を摂取することによる国民の健康への悪影響を未然に防止しているものと考えている次第でございます。

▼大河原まさこ
多くの消費者が長年求めてきたものに、食品表示をわかりやすくすること、そして、疑わしいものは食べたくないという消費者の権利をしっかりと実現するための表示というのを求めてきました。
遺伝子組み換え食品って御存じですか。大臣、遺伝子組み換え食品、御存じですか。召し上がっていますか。
△福井国務大臣
私自身、ちょっとその表示をチェックして一つ一つ食べていないので、全くゼロかと言われれば、ゼロじゃないかもしれません。

【遺伝子組み換え食品の表示について】
▼大河原まさこ
実は日本人は、世界じゅうで一番多く遺伝子組み換え食品を食べています。表示をチェックしていないとおっしゃいますが、これまでの表示が消費者の選ぶニーズに合っていなかったというのがありまして、3月14日の「遺伝子組み換え表示に関する検討会」が終了しましたが、長年、遺伝子組み換えの表示の問題については、宙ぶらりん、先延ばし先延ばしで来ました。たくさんの方たちが食べたくないにもかかわらず、今回の報告書では、遺伝子組み換えでないという表示は、これまでは、例えば中に大豆が五%以下だったらそういう表示ができたんですけれども、厳しさを求めて、不検出であるということでなければ遺伝子組み換えでないと書けないというような結論も書いてあるんですね。
ところが、その結果、遺伝子組み換えでないという表示がなくなっていく。そしてまた、一〇〇%組み換えのものと、ちょっとだけ入っているかもしれないけれどもこれまでは遺伝子組み換えでないと書けたものが一緒くたになるわけです、表示がなくなるという意味で問題です。
他にとり得る方策として、IPハンドリングといって、管理、流通の中できっちり分けてきていることがわかっているものについては、これまでどおり遺伝子組み換えのものでないというふうに書かせるようなこと、任意で書けるようなことも可能なんですが、その辺はいかがでしょうか。

△福井国務大臣
まず私の方から御答弁させていただいて、後段については政府参考人の方からお答えをさせていただきたいと思います。
今先生おっしゃいましたように、遺伝子組み換え表示のあり方につきましては、三月十四日に行われた第十回の遺伝子組換え表示制度に関する検討会において報告書を取りまとめさせていただきました。
報告書では、消費者により正確な情報提供を行う観点から、遺伝子組み換えでないと表示できる条件について、今先生おっしゃいましたように、現行では五%まで遺伝子組み換え農産物に意図せざる混入を認めていたところを、新たに不検出とする等の方向性が示されたところでございます。
本報告書を踏まえて策定される新たな表示制度が消費者にとって有益なものとなることを期待させていただいているところでございます。

△橋本政府参考人
検討会におきましては、現行の制度において、大豆及びトウモロコシに対しまして遺伝子組み換え農産物が最大五%混入しているにもかかわらず、遺伝子組み換えでないという表示を可能としているということは消費者の誤認を招くという指摘を受けて御議論いただいております。
この検討会の議論の結果、消費者の誤認防止それから消費者の選択幅の拡大等の観点から、これまでどおり遺伝子組み換え農産物の混入を五%以下に抑えているものにつきましては適切に分別生産流通管理を行っている旨を任意表示するということができるとした上で、遺伝子組み換えでないという表示は不検出である場合に限るということが適当と判断されております。
現行制度で遺伝子組み換えでないと表示されていたものを二区分に整理することで、よりきめ細かく正確な情報を消費者に伝えて、消費者の選択の幅を拡大することができるというふうに考えているところでございます。

▼大河原まさこ
質疑をさせていただいて、福井大臣がどんな方なのか少しずつわかってきたんですけれども、まだまだ疑問は晴れません、申しわけございませんが。
今後、消費者問題特別委員会の大臣所信質疑もございますので、きょう出させていただいた談合問題とかセクハラのことについて、大臣が本当に、本当に心から人生が変わるような、そういう意思転換をなさらなければ難しいんじゃないかなと思っています。
TPPの特別委員会で、強行採決でも頑張って通すというふうにおっしゃって、問題発言と感じたら、さっと身をお引きになりました。この大臣の御担当の消費者問題についても、私は、出資金詐欺まがいのこと、こういったことも含めて、消費者担当大臣というふうにはちょっと資質に問題ありというふうに思います。
無理だと思ったら、即刻おやめいただいて結構でございます。ありがとうございました。