第196回国会 2018(H30)年4月17日 農林水産委員会

▼大河原:今回この経営管理法、これは、主伐期を迎えた利用ができるのだけれども担い手がいない意欲ある事業者が自由に活躍できないそんな中で生まれてきた法律なのでもともとある森林・林業基本法、森林・林業基本計画、この中でしっかりうたわれていた森林の多面的な機能をやはりしっかりと維持していく未来につなげていくこのことが基本にあってこその経営管理だという風に思っています。森林管理の責務、多面性の機能のうちの生物多様性保全機能、これが循環できるようなわけなので、その点で経営権利法とはいいながらこの精神がどのように位置付けられているのか大変心もとない思いをしている。今回の法案の森林管理の責務の中に生物多様性保全が含まれているのか、しっかりと大臣にまずお答えいただきたい。

△齋藤国務大臣:今回の法案は資源が充実をして主伐期を迎えつつあることから、林業の成長産業化と森林資源の適切な管理を両立させていく、そのために切って、使って、また植えるといった循環利用で言ってみれば生物多様性保全機能を持つ森林をきちんと守っていこうという法案であるので今委員がご指摘になりました生物多様性保全機能維持、発揮にも大いに貢献をするものと考えております。

▼大河原:この法律について、森林の機能がそういう意味では木材生産の場というところにどちらかというとまた戻る感じがしなくもない。やり方によっては失敗をすればまたはげ山が出現する地域がでてきてしまう、そういうようなこともあるわけです。関係各所にこの法律についての理解を得るため、周知徹底が必要だというふうに思っています。この点、政府はどのようにお考えでしょうか。

△沖政府参考人:本法案において森林所有者みずから経営管理できない森林のうち経済ベースに乗る森林については林業経営者に集積、集約化するとともに経済ベースに乗らない森林については市町村が公的に管理するという新たな森林管理システムを創設することとしています。農林水産省としてはホームページや広報による情報提供のほか、市町村、民間事業者等への説明会の場を設けまして本システムについてわかりやすく丁寧に説明し、地域の森林・林業関係者への周知を図ってまいりたいと考えています。

▼大河原:わかりやすい広報とアクセスしやすい方法を、関心を持った人の気持ちをつぶさないような仕組みが必要だと思います。次に民間事業者の選定に係る都道府県と市町村の役割分担、そしてまた市町村の自主性について伺います。そしてこのことにより市町村が地域の事情に応じた運用が可能となるのか、私は積極的に可能となるようにしていただきたいわけだが、その点についても政府の見解を確認させていただきます。

△沖政府参考人:民間事業者の選定にあたっては民間事業者が市町村域を超えて活動することを想定しており民間事業者と市町村の負担を軽減する観点から都道府県が民間事業者の公募、公表を行い、市町村は公表された者の中から経営管理実施権を設定する者を選定することとしています。国として都道府県間で情報共有できるように努めてまいりたいと考えております。

▼大河原:民間事業者選定の透明性ということを確保しないとならないわけです。透明性の確保を図るように努めるものとされているが首相案件・知事案件等は絶対にあってはならないわけです。具体的に透明化をどう図っていくのかその点はいかがでしょうか。

△沖政府参考人:民間事業者については都道府県が経営管理実施権の設定を希望する旨の公募・公表をおこない、市町村は公表された中から公正な方法により選定することとしています。選定に必要な事項などについては農林水産省令において規定することを予定しており透明性が確保されていくものと考えております。

▼大河原:次に想定される経営規模について伺います。今回の法律が成立することにより日本型の小規模林業経営というのは大臣は成長すると思われているでしょうか。小規模な林業経営者育成するという視点からはこの法律はどのように機能するのでしょうか。

△沖政府参考人:本法案において規模の大小は問わないということにしている。委員ご指摘の小規模な林業経営者の育成を後押しして地域の森林・林業を支えて頂きたいと考えております。

▼大河原:担い手がいないということがあり、労働力の確保、育成が不可欠です。林業就業者の向上、労働安全対策、就業条件に向けた対策の強化というのはしっかりと図られるという対策が必要だと思いますがその点についてはどのようにお考えでしょうか。

△沖政府参考人:林業従事者において労働条件の改善を推進することはとても大事だと考えます。労働条件の改善に向けては様々な施策と通じて林業で働く人たちの労働環境の改善、整備に鋭意努めてまいりたいと考えています。

▼大河原:私は最近ひとつの映画をみました。「おだやかな革命」というもので本当に小さな地域で循環型の経済ができていく。その中に林業というのも大変大きな役割を果たします。人間、暮らす人を含めた人と人との関係性をもった生態系という言葉に私は感銘を受けました。人をどうやってその地域に暮らしていただけるか、その自治体の自主性ということに大きくかかわると思うが決意を伺わせてください。

△齋藤国務大臣:森林を守りながら様々な機能を維持していくためには大河原議員がおっしゃるよう、そこに住んで実際に森を守ってくれる方々がやっていただくということだと思います。そういう方々を大事にした行政というものを私も心がけていきたいと思います。

▼大河原:ありがとうございます。終わります。